トップメッセージ

株主・投資家の皆様

平素より、当社へのご支援を賜りまして誠にありがとうございます。 当社は、2019年10月に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしました。 当社は、誰もが簡易に利用できるペイメントサービスの開発・提供により、個人ならびにSMB ( Small and Medium Business )をエンパワーメントし、個人やスモールチームが活躍できる世界の構築に向けて、プロダクトおよびサービスの提供に取り組んでおります。
当社のミッション
主力事業であるEコマースプラットフォーム「BASE(ベイス)」を作った2012年当時からこれまで、私たちは”インターネットによって個人や小さなチームがより強くなったその時に、世界がもっともっと良くなる” と信じ続け、プロダクトを提供し続けてきました。 その想いを当社の事業を通じて実現するために、企業ミッションとして、「Payment to the People, Power to the People.」を掲げております。 当社のビジネスモデルでは、顧客である個人ならびにSMBのショップ様が成功されることが当社の成功に不可欠であるという関係性があります。 上記の関係性から、今後も当社が高い成長率を維持していくためには、ネットショップを開設したいと考えている皆様に対し、「BASE」を利用してより簡易にご自身のネットショップを運営できる機能、また幅広いネットショップの規模に対応し、継続的にご利用いただける環境を提供することで、ショップ様をエンパワーメントすることが必要不可欠だと考えております。
成長戦略について
現在、国内BtoC-EC市場は、インターネット上での販売商品の多様化、市場参加者の増加、物流事業者による配達時間の大幅な短縮化、スマートフォンの普及、SNSによる情報流通量の増加等を背景に引き続き順調な市場拡大が見込まれております。 こうした背景の中、当社ではミッションの実現を目指し、以下の成長戦略を掲げております。
サービスの認知度向上・新規ユーザーの獲得
当社が今後も高い成長率を持続していくためには、当社サービスの認知度を向上させ、新規ユーザーを獲得することが必要不可欠であると考えております。 従来から、TVCMを活用した広告宣伝活動、インターネットを活用したWebマーケティング等により認知度向上に向けた取り組みを行ってまいりましたが、今後もこれらの活動をより一層強化・推進してまいります。
プロダクトの強化
ネットショップを開設したいと考えている皆様に「BASE」を選んでもらえるよう、競争優位性の高いプロダクトの開発を行います。 また、売上規模の小さかったショップが成長した後にも使い続けてもらえるよう、売上規模の大きいショップにも使いやすいプロダクトにしてまいります。
データ活用の強化
当社は、「BASE」における各ショップ様の行動履歴、取引履歴等の膨大なデータを保有しております。これらのビッグデータを分析・活用する機械学習技術の開発を進め、自動で「BASE」を利用するショップ様に対しショップ運営における最適なアドバイスを行うことで、ショップ様の稼働率や売り上げの向上に寄与いたします。
決済機能以外の付加価値向上
当社は、出店ショップ様に対リアルの場で商品を販売する機会を提供する「SHIBUYA BASE」、「TENJIN BASE」を提供しております。また、他社との提携により、簡単かつ手頃な価格で商品を配送することができる機能を提供しております。 今後は決済以外のサービス・機能を強化することで、ショップ様へ提供する付加価値を増やし、手数料(テイクレート)を向上させます。
終わりに
当社の創業以来の一番の発見は、インターネットとテクノロジーにより、世界一小さなチームであっても世界一偉大なチームになることができる、という事です。 今後も顧客である個人ならびにSMBのショップ様との関係性を大事に、インターネットを通じて個人やSMBをエンパワーメントするプロダクトおよびサービスの開発・運営・提供に注力し、企業価値向上に向けて取り組んでまいります。

2019年10月25日BASE株式会社 代表取締役 CEO 鶴岡裕太